スチームオーブンって他のオーブンより高いけど、一体何がそんなにすごいの?
料理がよりおいしく仕上がるし、できる調理の幅が広いのがメリット。
上手に使えば、家事の手間を大幅に削減できる家電製品です。
各家電メーカーから、一般の電子レンジやオーブンレンジの他に、スチームオーブンレンジも販売されています。
スチームオーブンはまだあまり一般的ではないかもしれませんが、実は家事をラクにしてくれる超便利アイテム!
仕事や育児などで忙しい人こそ、ぜひとも活用すべき家電製品なのです。
しかし、お値段もかなりしますし、本当に買う意味があるのかと悩む方も多いと思います。
そこで今回は、主婦の私がスチームオーブンを導入してみた感想を徹底的にレビューしました。
- スチームオーブンって何?
- 具体的にどんな料理を作れるの?
- 自分に使いこなせるか不安…
- どうやって機種を選べばいいか分からない
このようなお悩みにお答えしていきます。
スチームオーブンとは?
スチームオーブンは、過熱水蒸気を利用して、食材を焼いたり蒸したりすることができるオーブンです。
電子レンジ | オーブンレンジ | スチームオーブンレンジ | |
---|---|---|---|
加熱の方法 | 電磁波 | 電磁波 ヒーター | 電磁波 ヒーター 過熱水蒸気 |
過熱水蒸気とは、水の沸点である100℃を越えた水蒸気のこと。
オーブンに給水タンクが付いており、そこに水を補給すると、スチームを使った調理をすることができる仕組みです。
スチームを使用することで、料理のクオリティが上がったり、蒸し調理ができたりするというメリットがあります。
スチームオーブンの選び方
機種が色々あって、どうやって選べばいいか分かりません…。
スチームオーブンを選ぶ際、チェックしたいポイントは以下の3つです。
【スチームオーブンを選ぶときのチェック項目】
①どのメーカーにするか(どの機能を重視するか)
②容量はどれくらい必要か
③最新機種か型落ちか
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
どのメーカーにするか(どの機能を重視するか)
スチームオーブンはメーカーによって個性があり、それぞれのメーカーごとに特徴や機能がかなり異なります。
まずは、自分がどの機能を重視したいかによって、メーカーをしぼってみましょう。
私が様々な機種を調べた時の、主なメーカーの印象を簡単にまとめてみます。
我が家の場合は、特別なごちそうやパン作りなどは滅多にしないため、この時点でシャープかパナソニックにしようと決めました。
最終的には、食材を直接グリル皿に置けるのが魅力に感じて、パナソニックのビストロを選択。
ちなみに、ヘルシオだけは、他のオーブンと少し位置付けが異なります。
通常のスチームオーブンはヒーターと水蒸気を併用するのに対し、ヘルシオは水蒸気のみで熱する「ウォーターオーブン」です。
自分の家でよく作る料理のタイプや、使いたい機能を考えて、相性のいいメーカーを見つけましょう。
容量はどれくらい必要か
次は、庫内の容量で考えてみましょう。
同じメーカーの同じシリーズでも、容量によって値段や本体の大きさが異なります。
20~25L | 25~30L | 30L~ | |
---|---|---|---|
世帯の人数(目安) | 1~2人 | 3~4人 | 4人~ |
世帯の人数ごとのおすすめのオーブンレンジの大きさは、だいたい上の表くらいだと一般的に言われています。
ただ、スチームオーブンとなると容量が少ない商品はほぼありません。
25L~30Lが主流です。
我が家は2人世帯ですが、作り置きのために一度にたくさん作ることもあるので、大は小を兼ねるということで30Lを選びました。
しかし、一つ盲点だったのは、容量が大きいと角皿も大きいということ。
スチームオーブンだと角皿を使用する頻度が高いのですが、これが結構大きくて、ちょっぴり洗いにくいです…。
シンクにはギリギリ入りますが、食器かごには収まらないので、この点に関してはもう一回り小さくてもよかったかも、と思います。
一般的には容量が大きいほど値段も高くなります。
家族の人数は一つの目安ですが、人数に関わらず一度に作る料理の量なども考慮して、容量を決めるとよいでしょう。
スチームオーブンは基本的に本体サイズが大きめ。自宅のキッチンに収まるか、幅や奥行きなども要チェックです!
最新機種か型落ちか
メーカーと容量を決めると、かなり機種がしぼられるはず。
あとは、最新機種にするか型落ちにするかの選択です。
もちろん、新しい機種ほど値段は高くなります。
では、最新機種と型落ちで一体何が違うのでしょうか。
私が調べた限りでは、最新機種のほうが自動メニュー数が多いとか、画面がカラーやタッチパネルになっている、スマホと連動できるなどの違いがあるようでした。
最新機種のほうが使いやすさはワンランク上ですが、調理の基本的な機能に大差はないようだったので、私は型落ちをチョイス。
あと、容量が大きいのを選んだ分、モデルは型落ちにして、予算と折り合いをつけたという理由もあります。
「メーカー・容量・モデルの新しさ」の3つを検討すると、どのスチームオーブンを買えばいいのかが見えてきますね。
Panasonicビストロについて
使いたい機能や付属品、サイズ、値段などを考慮し、私はパナソニックのビストロを選びました。
購入した型は「NE-BS8A」です。
この機種自体についても、簡単にレビューしたいと思います。
まず、見た目がシンプルで生活感が少ないところがお気に入り。
実際に使ってみると、スチームオーブンでやってみたかった調理が全部でき、普段のおかず作りにとても重宝しています。
突出して「この機能がすごい!」というより、どのモードもバランスよくこなしてくれる感じ。
あと、ビストロの特徴であるグリル皿が付いているので、お肉などを焼く時に網を使う必要がなく、直接グリル皿にのせるだけで両面焼けるのも便利です。
一つマイナス点を挙げるとすれば、画面が白黒で、表示できる文字も限られているので、自動メニューの名前は表示されず、番号しか表示されません。
主要な自動メニューだけは扉に印字されていますが、大半の自動メニューは書いていないので、説明書をキッチンに常備して参照しながら使っています。
画面の見やすさという点では、やはりカラー画面やタッチパネルを搭載した新しいモデルには敵わないようです。
とは言え、オーブン自体の機能にはとても満足!
大きな買い物ではありましたが、毎日フル活用しているので、買った甲斐がありました。
スチームオーブンの活用例
では、スチームオーブンを使うと、一体どんな調理ができるのでしょうか。
ここで、我が家での活用例を一部ご紹介します。
※使用しているのは、PanasonicビストロのNE-BS8Aモデルです。メーカーや機種によって、できない調理があったり調理方法が異なったりするので、あくまでイメージとしてご覧ください。
野菜蒸し
野菜をお湯で茹でると栄養素が流れ出てしまうことがありますが、スチーム機能を使えば栄養素を逃しません。
また、茹でた時と違い、芯まで火が通っているのに食感が少しシャキッとしていて、野菜のフレッシュなおいしさを味わえます。
野菜を蒸して、調味料と和えるだけで一品完成するので、我が家では頻繁に活用中。
写真のブロッコリーの他にも、ほうれん草やにんじんなど、色々な野菜を蒸しています。
この時、脚の付いた平らなザルを使用すると、野菜の下からも蒸気が入るのでムラのない仕上がりに。
手羽元のグリル
グリルの両面焼き機能を使い、味付けした手羽元を焼きました。
かかった焼き時間は25分くらい。
この料理は、以前に普通のオーブンレンジのオーブン機能でもよく作っていたのですが、今回のほうが表面パリッと中ジューシーな仕上がりに!
同じレシピなのに、機種によってこんなに変わるのかと感動しました。
豚肉のみそ漬け焼き
みそ・砂糖・サラダ油・すりおろししょうがで味付けした豚肉を、玉ねぎの上に広げて焼くだけ。
お肉が硬くならないかと心配でしたが、みそのおかげか柔らかく仕上がりました。
これをフライパンで作ると、焦げないように混ぜて炒めなくてはいけないところですが、オーブンに入れてほったらかしでOKなのはうれしいです。
凍ったままグリル
凍った食材をそのまま調理できるモードがあって、びっくり。
今回は、ハンバーグのタネを成形した状態で冷凍しておいたもので挑戦。
焼きあがりは、ふっくらジューシー。
解凍せず、凍った状態から一気に焼くので、旨味や水分を逃さずに済むようです。
普通に焼いたハンバーグと遜色のないおいしさでした。
2段同時調理
これはビストロ独自の機能かもしれませんが、上段で焼き調理をしながら、下段で煮物や汁物を調理できる、同時調理機能があります。
試しに、上段で厚揚げ(表面にごま油を塗ったもの)を焼きながら、下段で野菜あんかけを作ってみました。
今回はこれで一品ですが、上段でお肉や魚を焼いて、下段で別の煮物やスープを調理すれば、一度に2品作ることも可能です。
ゆでたまご
スチーム機能を使えば、茶わん蒸しや温泉卵などを作ることができますが、私が最もよく作るのはゆでたまご。
火の加減を気にすることなく、オーブン任せでOKなのが楽ちんです。
一度にたくさん作っておいて、殻をむいて塩水に漬けた状態で、冷蔵庫に常備。
パンに挟んだりサラダの具材にしたり、使いたい時にすぐ使えて便利だし、小腹が空いた時の間食にもなります。
サラダチキン
湯煎で作ることが多いサラダチキンを、スチームで作ってみました。
味付けした鶏胸肉を、シリコンバッグに入れてスイッチオン。
低温でじっくり火を通すので、鶏胸肉もパサつかずしっとり。
チャック付きの保存袋だと設定は65℃、シリコンバッグだと熱が伝わりにくいので70℃のほうがよかったです。
蒸し時間は大体20~30分ほど。
鶏肉は完全に火が通っていないと危険なので、様子を見て追加加熱などを適宜しています。
スチームオーブンは、蒸す・焼く・煮るなど様々な調理が可能!普段のご飯作りの強い味方です。
スチームオーブンのデメリット2つ
とても便利なスチームオーブンですが、買う前に知っておきたいポイントもあります。
高額な買い物だからこそ、買ってから後悔しないようにあらかじめチェックしておきましょう。
要チェック!①人によっては機能を使いこなせない可能性あり
スチームオーブンは多機能だからこそ、温め機能しか使わない人にとっては、「ただ割高な電子レンジ」になってしまいかねません。
私は、今回初めてスチームオーブンを購入しましたが、最初は色々な機能を使いこなすのが難しかったです。
それぞれのモードによって、角皿を使うとか使わないとか、金属類を入れてもOKとかNGだとか、様々な決まりがあるので、説明書をよく読みながら使う必要があります。
複雑な家電操作が苦手なお年寄りの方や、説明書をしっかり読むのが面倒という方には、あまり向かないかも。
あと、スチームオーブンを使えば簡単に料理を作れますが、使いこなすには基本的な料理の知識は必要だと感じます。
というのも、スチームオーブンを使ったレシピはまだ少ないため、普通なら鍋やフライパンで行う行程を、代わりにオーブンでできるように工夫しなければならないからです。
だから、あまり自炊しない人よりも、普段から料理をしている人や、料理好きで料理のクオリティをさらに追求したいという人に向いています。
人によっては、シンプルな機能のオーブンレンジや単機能電子レンジのほうが満足度が高い場合もあると思います。
要チェック!②普通の電子レンジよりお手入れが必要
スチームオーブンは、名前のとおり水蒸気を利用したオーブンなので、普通の電子レンジよりお手入れが必要です。
具体的には、給水タンクに水を補給したり、排水トレーに溜まった水を捨てたりする作業があります。
こういった作業自体は簡単ですが、水に濡れる部分は汚れや菌が発生しやすいので、定期的に洗うなどのお手入れは必要です。
あと、スチームを使用した後は庫内が水滴だらけになるので、吸水性のよい台拭きなどがあると便利。
我が家では、吸水性に優れた「びわこふきん」を食器洗いや台拭きに使っているので、これでオーブンの中の水滴も拭いています。
しばらく扉を開けたままにしておくと蒸発してかなり乾くので、毎回拭かないといけないわけではありません。
スチームオーブンを使いこなせるか不安な人は、レンタルを活用するという手も。
最近は家電のレンタルサービスが増えているので、気になる機種を自宅でお試しすることが可能です。
パナソニックの公式レンタルサービスの場合は、私が使っているのと同じ「NE-BS8A」型の新品をレンタルでき、さらに隔月で厳選食材も届きます。
食材は、オーブン調理に向いたものをパナソニックが選んでくれているので、スチームオーブンを使い慣れていない人でも安心。
しかも、デパ地下でも大人気のRF1や神戸コロッケなど、本格デリの贅沢食材が自宅に届きます。
レンタル期間終了後は、オーブンをそのまま買い取ることも可能。
これなら、存分にスチームオーブンを試せるので、自分が使いこなせるかどうかをしっかり確かめられますね。
公式サイトはこちら↓
買ってよかった!スチームオーブンのメリット3つ
魅力①調理の手間を省ける
料理の時短や手間の削減のためにスチームオーブンを購入したのですが、まさにその目的通りの働きをしてくれています。
1日の家事の中でも、ごはん作りとその片付けにかかる時間・労力は、最も大きいと思います。
ここをもっと楽にできたら、家事がグッと楽になりますよね。
スチームオーブンは、コンロを使うより調理時間がかかることもありますが、加熱中ほったらかしにできるというのが強みです。
その間にもう一品作ったり、洗い物をしたり、自分の好きなことをする時間にしたりすることができます。
実際、オーブンでできることはオーブンに任せることで、料理の手間がだいぶ省けるようになりました。
私の場合、夕食は汁物や副菜を先に作っておき、メインのおかずをオーブンで調理している間にお風呂に入るのがもはやルーティンに…(笑)。
お風呂から上がると、メインおかずが完成しており、汁物などを少し温め直すだけで夕食を食べられます。
夕食後も、お風呂がすでに済んでいるので、ゆっくり自分の時間を過ごせてメリットだらけ。
まだレンジやオーブンを使った調理に慣れていないので、調べながら調理していますが、もっと使い慣れてレシピも増やせれば、さらに楽になりそうです。
魅力②料理がおいしく仕上がる
料理の味に関しては、オーブンの機種によって大して変わらないだろうと思っていましたが、スチームオーブンを使用したほうがおいしく仕上がってびっくり。
特に、鶏肉のソテーや焼き魚など、味や食感が分かりやすいシンプルな料理ほど、違いが感じられます。
鶏肉なら、皮はこんがりパリッと焼けていて中はジューシーに。
焼き魚は、表面はおいしそうな焼き色がついているのに、身は硬くならずふっくらと焼きあがります。
前に使っていたオーブンより料理のクオリティが上がったのはもちろん、普通にフライパンで焼くよりおいしいので、最新技術のすごさを実感しました。
夫にも「前よりおいしい」と好評!
魅力③調理の幅が広い
スチームという機能が加わることで、普通のオーブンレンジより、調理の幅がグッと広がります。
上述の「スチームオーブンの活用例」でもご紹介したように、野菜を蒸したり、ゆで卵やサラダチキンを作ったりすることが可能。
他にも、蒸し器と同じように、茶わん蒸しやホイル焼きなども作れます。
スチームモードでは、金属を使用することができるので、ザルやアルミホイルごとオーブンに入れてOK。(※機種によるので説明書に従ってください)
パナソニックのビストロでは、缶詰やレトルトカレーのパウチごと温めることもできちゃいます。
このように、普通のオーブンレンジや電子レンジではできなかった調理ができるので、オーブンに任せられる料理の種類が圧倒的に多いです。
スチーム機能が付いているとオーブンの値段は高くなりますが、その分できる調理も多様という大きなメリットがあります。
まとめ:家事の手間削減に強い味方!高くても投資の価値あり。
スチームオーブンは、普通のオーブンレンジよりも作れる料理の幅が広いので、上手に活用すれば大抵の家庭料理は作れてしまいます。
オーブンなら、加熱中も付きっきりで見ている必要がなく、スイッチを押した後はオーブン任せでOKなのも大きな魅力。
料理の実働時間が短縮できれば、その分の時間を有効に過ごすことができます。
子供と遊んでもよし、ゆっくり休んでもよし、はたまた仕事をしてもよし。
こういったプラスアルファな時間を生んでくれる家電は、高くても投資する価値が十分にあるなと、実際に使ってみて感じました。
そうは言っても、安くても5万円以上、最新機種なら10万円前後はするので、かなり高額な買い物になるのは間違いありません。
ちゃんと使いこなせるか不安、スチームオーブンをまずは試してみたい、という方にはレンタルから始めるのも賢い手です。
実際に使って便利さが分かれば、家族も購入に納得してくれるはず。
パナソニック公式のレンタルサービスなら、新品をレンタルできるので、気に入ったらそのまま買い取ることも可能。
かなり人気のサービスで、入荷待ちになる時期もあるため、気になる方は早めの予約がおすすめです。
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