ロンドントラディションとは?
ロンドントラディションは、その名のとおりイギリス発祥で、老舗衣料品メーカー出身の創業者が熟練の職人たちとともに立ち上げたブランド。
イギリスの伝統的なコートを中心に製作しており、ダッフルコートをはじめピーコートやキルティングコートなどが有名です。
ロンドントラディションの製品は、こだわり抜かれた高品質でありながら価格は抑えられているのが特徴。
ブランドの誕生は2001年と比較的新しく、新技術や現代のファッション感覚も融合させながらイギリス伝統の衣服を製作しています。
元々ダッフルコートは、北欧の漁師たちが極寒の海で身を守るために着ていたコートでした。
それがのちにイギリス海軍に採用され、広く世界に知られるようになったのです。
目の詰まったウール生地は、波しぶきや雨をはじきやすく、また、かじかんだ手や手袋のままでも着脱できるようボタンではなくトグルが付いているなど、極めて実用的なコート。
今では上品なイメージもあるダッフルコートですが、実は働く海の男の作業着だったんですね。
ロンドントラディションのダッフルコートについて
レディースダッフルコートの種類
ロンドントラディションのダッフルコートは、コート丈の長さや、細かなデザインの違いでいくつか種類があります。
シーズンによって販売される型や色に変更がありますが、2022年1月現在、私がネット上で見つけられた全種類のレディースダッフルコートを簡単にまとめてみました。
- MARTINA・・・ショート丈やミドル丈のタイプもある。細身ですっきりとしたシルエット。
- RINA・・・ミドル丈。ゆったりしたサイズ感。
- EMILY・・・ロング丈。ゆったりしたサイズ感で、シンプルなデザイン。
- ERICA・・・ロング丈。スタンダードな形。
- M8、M11・・・チンストラップ一体型。M11は最長のロング丈。
- (番外編:別注もの)・・・セレクトショップなどが特別に発注した型。販売ブランドやシーズンごとにいろいろな形や色がある。
MARTINA | MARTINA LONG WELT | RINA | EMILY | ERICA | M8 | M11 | |
丈 | ショート | ミドル | ミドル | ロング | ロング | ミドル | 超ロング |
シルエット | 細身 | 細身 | ゆったり | ゆったり | 普通 | 普通 | 普通 |
チンストラップ | あり | なし | あり | あり | あり | 一体型 | 一体型 |
ストームパッチ | 直線的 | 直線的 | 直線的 | 直線的 | 曲線的 | 曲線的 | 曲線的 |
袖ストラップ | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり |
ポケット | 曲線的 | 斜めに手を入れる形 | 曲線的 | 直線的 | 曲線的 | 曲線的 | 曲線的 |
※その他 | 縦に縫い目あり |
よく見ると、細かなデザインの違いが結構ありますね。
シルエットに関しては、きれいめに着たいなら細身のもの、カジュアルに着たいならゆったりしたものを選ぶのがよさそう。
また、ストラップなどのパーツを省いたシンプルなものやパーツが直線的なものは、きれい目な印象です。
逆に、パーツの多いもの、パーツが丸みのある曲線的なものはカジュアルでかわいい印象を受けます。
単純に丈の長さが違うだけじゃないんですね! 私の買ったERICAは、全パーツあり&パーツが曲線的で、カジュアルなタイプのダッフルコートみたいです。(←買った後に知りました…笑)
ERICAの基本情報
ダッフルコートだけでも種類が豊富にあるロンドントラディションですが、今回はERICAを取り上げて深掘りしていきたいと思います。
まずは基本情報から。
ERICA DUFFLE COAT | |
生地 | ウール70%、ポリエステル15%、ナイロン10%、アクリル5% |
紐 | 本革 |
トグル | 水牛の角 |
サイズ展開 | 34(XS)、36(S)、38(M)、40(L) ※()内は参考用に日本サイズに当てはめたもの。 ※詳しいサイズ感については下のERICAのサイズ感へ |
重さ | 38サイズで1.6kg (※私調べ) |
値段の目安 | 約40,000~50,000円 |
ERICAのサイズ感
アマゾンで返品無料だったので、36(S)と38(M)の2サイズを購入し、家で試着しました。
まず、私の体型はこんな感じです。
肩幅が広い体型なので、肩回りの窮屈さが気になるところです。
早速、チェックしていきましょう。
36(色:166 Mid Blue)
まずは小さいほうから2番目の36です。
(ちなみに、光の加減でだいぶ青く見えますが、実物はもっと落ち着いたネイビーっぽい色です。)
私の体型にはまさにジャストなサイズ感で、全然これでもOKかなという感じです。
しかし、元々腕周りが細めな作りなため、下に厚手のセーターを着るとやや窮屈に感じます。
38(色:130 Navy Silver BB)
続いて、ひとつ大きいサイズの38です。
袖が長めです。
パッと見た感じは、36と大差ないかもしれません。
ですが、下の写真のように背中の生地が余るなど、やや私にはゆとりのあるサイズ感です。
腕周りに関しては、やはり先ほどの36よりこちらの38のほうが動かしやすいです。
38なら、多少厚いセーターや重ね着をしても、大丈夫そうです。
結局、ゆとりがある38を選びました。私はカジュアルな服装が多いので、見た目的に少々オーバーサイズでも違和感なく着られています。
36と38、ミッドブルーとネイビーの比較
36と38を並べてみました。
正直、並べてみてもそこまで大きなサイズの違いは分かりませんね。
着てみると確かな違いを感じるんですが…。
色も2色で迷っていたので、サイズが合う方にしようとそれぞれ違う色で注文しました。
ミッドブルーもネイビーも結構似ていて、どちらも一般的にいう「ネイビー」のカテゴリーに入ると思います(笑)
ミッドブルーが青寄りというより、ネイビーが黒に近いという感じ。
裏地のチェック柄の色は全然違うので、迷ったら裏地の色で決めるのもいいかもしれません。
フードの裏地は顔周りの近くに見えるので、裏地の色で印象が結構変わります。
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ロンドントラディションのダッフルコートは重いか?
コートの重さは、私が購入する時に最も懸念していたポイントです。
冬場に重たいコートを着ると肩が凝ってしまい、せっかくデザインが気に入っていてもあまり手が伸びなくなってしまう可能性があるからです。
最近は軽量化技術の進歩のおかげか、コートは軽ければ軽いほどいいという風潮もあります。軽いアウターに慣れている分、重さが心配になりますよね。
ロンドントラディションのダッフルコートは重いのか…。
実際に体重計に乗り、着た時と着ていない時の差を測ってみると、38サイズのERICAで1.6kgでした。
1.6kgがどれくらいか具体的に想像がつかない方は、お手元にあるコートを体重計で測って比較してみるとイメージできるかもしれません。
とはいえ、1.6kgというのはあくまで数字。実際に着た時の体感が大事です。
結論から言うと、私の体感は…、
着ると、意外と重さは気にならない!
です。
他の方のレビューでも「着ると意外と大丈夫」というようなコメントを見かけましたが、本当でした。
なんでかな~と考えてみましたが、おそらく重さが肩全体に均一にかかるから、重さを感じにくいのではないかと考察しています。
肩の一か所に負担がかかると筋肉が凝ったり疲れを感じたりしますが、ロンドントラディションのダッフルコートは両肩全体にまんべんなく重さが乗る気がするのです。
これも、仕立てのよさの表れなのでしょうか…?
もしかしたら、コートを持ち上げただけで重いからやめようと思う方もいるかもしれませんが、ぜひ一度袖を通して試着してみてください。
私の体感をまとめると、
- 着ると重さは気にならない
- 手に持った時は重い → コートを脱いで持ち歩く時間が長いとつらいかも…
私の場合は重さは大丈夫ですが、シチュエーションや人によって不向きなこともあると思います。
詳しくは下のおすすめしない人でも書いていますので、よかったら参考にしてください。
重さを解消し、着心地をアップさせる方法
着心地が悪い場合、単純に重さだけでなく、肩や腕周りの窮屈さが相まって着心地が悪くなっている可能性があります。
サイズ選びや服の合わせ方など、工夫しだいで解消することもできると思います。
- ゆとりあるサイズを選ぶ(サイズが大きいほど重さは増えるとしても、体型に対してゆとりがある方が動きやすい)
- 最初は生地がパリッと硬いので、何度も着て生地を柔らかくする
- 中に着る服を薄手のものにする
- 荷物の多い時は着ない
- リュックの肩紐は少し長めにする
ちょっとの工夫で、かなり着心地が変わりますよ!
ロンドントラディションのダッフルコートの魅力
しっかりした作り
目の詰まった肉厚なウール生地で、見ただけでも上等なコートだと分かります。
また、トグルも本革と水牛で作られているなど、デティールまでこだわりのある上品さを感じます。
安価なコートにあるような、生地がペラペラで薄い感じは全くありません。
きちんとお手入れしていけば、何年でも長持ちしそうな丈夫な作りです。
余計なデザインなしのシンプルさ
ネットで「ダッフルコート」と検索すると、多種多様なデザインのものが出てきます。
その中でもロンドントラディションのダッフルコートは、“ザ・王道”。
余計な装飾がなく、伝統的なダッフルコートのよさを残したシンプルなデザインです。
シンプルでスタンダードなデザインだからこそ、着る人の年齢やファッションの流行に左右されず、長く愛用できるのは大きな魅力ですね。
バツグンに暖かい
そして何より特筆すべき点は、コートの暖かさです!
目の詰まったウールは風を通さず、ライトダウンなどを重ねて着なくても十分に暖かいです。
私は当初、全体的にやや細身な作りなので、中にあまり着込めないかなと心配していました。
ですが、薄手のニットにこのダッフルコートを羽織るだけで暖かいので、そもそも重ね着する必要がありません。
おすすめしない人
どんなアウターでも、着るシチュエーションによって向き不向きはあります。
ロンドントラディションのダッフルコートも、人によっては合わない場合があると思います。
荷物が多い人
普段から荷物が多い人には、あまりおすすめしません。
厚いウール生地で、ダウンなどに比べると重みもあるコートです。
ただ着ているだけなら重さは気にならなりませんが、重い荷物を肩に掛けるとコートの重さや肩回りの窮屈さを感じます。
例えば通勤や通学などでは、どうしても荷物が多くなりがちですし、窮屈な体勢で混んだ電車やバスに乗らなくてはいけないと思います。
そういう場面では、このダッフルコートの重厚さは邪魔になるかもしれません。
最初、このダッフルコートにノートPCの入ったリュックを背負ったら肩が凝ってしまいました…。着ているうちに生地がだんだん柔らかくなじんできたので、最近は着心地もよくなってきました。
気軽に羽織れる普段用のアウターが欲しい人
日常的にサッと羽織れるような、使い勝手のいいアウターを求めている方にも、向かないかもしれません。
最近のアウターは軽さを追求したものが多いですが、そういう軽量アウターと同じ感覚で使おうとするのは、ちょっと難しいと思います。
裏地がツルツルの素材ではないということもあり、ダウンなどに比べると、いくらか動きにくさは増します。
自転車に乗るとか、お子さん連れで遊ぶとか、アクティブはシーンには向かないかなと感じます。
日常使いというよりは、「ちょっとおしゃれしてお出かけ」という時に着るのがおすすめ。
逆に言うと、上品なデザインなのでややフォーマルな場面でも使えそうです。
どこで買うのがいい?
日本に単独の店舗はなく、セレクトショップで取り扱っているところがある程度のようです。
そのため、店舗で見て買うよりもネットショップで購入するほうが簡単でしょう。
少しでも安く買いたいなら、おすすめはやはりネットです。
サイズや色によって値段が異なっていたり、日によって値段が大きく変動したりするので、こまめにチェックして、安くなったタイミングで買うとかなりお得にゲットできます。
私はAmazonを1ヵ月近く地道にチェックしつづけて、元値が4万~5万のところを約半額で購入できました。
ネットショップの中なら、やはりおすすめはAmazonですかね。
試着して購入できるという点が、何より心強いです。
試着の手順などについては、上のサイズ感と色味レビューで書きましたが、無料で試着できるので、試さない手はありません。
根気強く探して、お得にゲットしちゃいましょう!
まとめ
上質で暖かいロンドントラディションダッフルコート。長く大事に着られる一着だと思います。
また、もし定価で買ったとしても、10年ほど着ると仮定したら、1~2年ごとにアウターを新調するより断然お得です。
上品なスタイルからカジュアル、ボーイッシュなスタイルまで幅広く使えるのも、大きな魅力。
この先の冬の相棒に、ロンドントラディションのダッフルコートを加えてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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