もう大人だし、いい靴を買いたいけど、高い靴には手が出ない…。
そんな方にピッタリの革靴があります! 学生時代に履いていた、“アレ”です。
“アレ”とは…。そう、ハルタのローファーです。
学生が履く靴じゃないの?
いえいえ、実は高品質・コスパ◎・着回し力ありの三拍子がそろった優秀アイテムなんです。むしろ、大人にこそオススメですよ!
というわけで今回は、ハルタのコインローファーのレビューです。
服は安いものでもいいけれど、靴にはちょっぴりこだわりたい派の私が、ディテールやサイズ感などを徹底検証しました。
また、実際に履いてみた感想や、お手入れ方法・コディネート例まで、併せてご紹介します。
HARUTAとは?
ローファーといえば「ハルタ」がすぐに思い浮かぶほど、ハルタは言わずと知れた靴ブランドですよね。
学生時代にお世話になった方も多いと思います。
ハルタの創業はなんと1917年で、100年以上の歴史がある老舗ブランド。
国内生産にこだわり、日本人の足に合う高品質な靴を低価格で提供しているのが特徴です。
「学生靴のメーカー」というイメージがあるかもしれませんが、年齢や性別を問わずに履ける、ファッション性の高い革靴もたくさん販売されています。
基本情報
今回レビューするのは以下の商品の#304(レディース用)です。
価格帯やデザインが似たメンズタイプもあるため、比較できるよう表にしてみました。
牛革コインローファー#304(レディース) | 牛革コインローファー#906(メンズ) | |
ブランド | HARUTA | HARUTA |
値段 | 8690円~(税込み) | 12,100円~(税込み) |
素材 | 牛革 | 牛革 |
サイズ展開 | 22.0~26.5cm | 23.0~30.0cm |
ヒール | 2.5cm | 2.5cm |
幅 | 2E | 3E |
色展開 | クロ、ローター、ブラウン | クロ、ローター、ダークブラウン |
生産国 | 日本 | 日本 |
関連商品 | #3041(幅が1E) #3048(幅が3E) | #9064(幅が4E) #906XL(タンクソールタイプ) |
デザイン的にはほぼ同じに見えますが、公式サイトの写真を見てみると、少し違う部分もありました。
レディース用の#304は「踵ケリ」というパーツがあるのに対し、メンズ用の#906はないようです。
詳しくは、下の「ディテール」をご覧ください。
ディテール
まずは正面。
余計な装飾はないシンプルなデザインですね。
ちなみに、コインローファーというのは最も一般的なローファーの種類です。
かつてアメリカの学生が、甲の部分に縫い付けられたパーツ(サドル)の切込みに1セントコインを挟んでいたことから、「コインローファー」と呼ばれているそう。
学生がよく制服に合わせて履いているローファーも、このコインローファーですよね。
小指側から見たところ。
ヒールは高すぎず低すぎず、歩きやすい高さです。
親指側から見たところ。
後ろから見たところ。
「踵ケリ」という出っ張りが横に走っています。
(これはレディース用#304の特徴で、メンズ用#906にはありません。)
一説によると、ローファーを脱ぐ時に、この出っ張りに反対側の足を引っかけて脱ぐためのものだとか。
今は実用性より装飾としての要素になっていると思いますが、靴ひもがなく簡単に脱ぎ履きできる「ローファー(なまけ者)」という名の靴らしいパーツと言えそうです。
サイズ感
実際に履いた時のサイズ感をレビューしてみます。
私は普段23cmの靴を履くことが多く、今回も試着してから23cmを購入しました。
下の画像は、私がZOZOMATで足のサイズを測った時のデータです。ざっくり言うと、足幅が広く甲も高めで、親指が一番長いタイプ。
そして、この私の足の形状とサイズで、ZOZOにおすすめされたハルタのコインローファー#304のサイズも、やはり23cmでした。
以下は、実際にお店で試着させてもらった時の私の感覚です。
23.0cm(最終的にこちらを購入)
横幅:狭め~ちょうどいいくらい。
足の長さ:ほんの少し足より大きい。歩くとたまにかかとがカパッと抜けることがあり、店員さんにはハーフインソールを入れることをおすすめされた。
22.5cm
横幅:かなりきつく、明らかに無理そう。
足の長さ:ぴったり~ややきつい。歩いても脱げることはない。
結局私は23.0cmを購入! 100均でハーフインソールを買って入れてみましたが、インソールが厚すぎたのか少しきつい気も…。
店員さんにおすすめされたのは、ハルタ公式の革製のインソールでした。薄くて質のよさそうなインソールだったので、ケチって100均で買わずにハルタで買うべきだったかもしれません…。(笑)
まぁともかく、自分の足に完璧に合うサイズがない場合は、インソールで微調節できるということです。
ちなみに、革なので履いているうちに伸びてきます。しかし店員さん曰く、縦方向には革は伸びないそうなので、足の縦の長さが小さいものを買ってもそれ以上大きくはなりません。
横幅については、このローファーは2Eなので私にはきつすぎるかもしれないと心配していましたが、23.0cmならそこまできつくありませんでした。
(もしかしたら、3Eのタイプ(#3048)のほうがピッタリだった可能性もあります。後から3Eタイプの存在を知ったので、試着はしていませんが…。)
とにかく、これから何度も履いたりシューキーパーで伸ばしたりして、もっと自分の足になじむよう育てるつもりです。
これは全て私の足での感覚なので皆さんの参考になるかは分かりませんが、よかったらご自分の足と比較しながら、サイズ選びの目安にしてみてください。
お手入れ方法
ハルタが推奨するお手入れ方法
ハルタの公式サイトで、革靴の手入れ方法が紹介されています。
詳しく見たい方はこちらをクリックして、公式サイトへアクセスしてみてください。
ここでは、公式サイトの内容を簡単にまとめておきます。
普段の手入れ
・ホコリなどの汚れはこまめにブラシで払う。
・毎日連続して履き続けると足が蒸れるので、何足かをローテーションで履くようにし、靴を休ませる日を設ける。
・保管する時は、陰干しして通気性のよい場所に収納する。
・使用前の手入れ:革靴を買ったら、履く前にまず保革クリームを塗る。
・定期的な手入れ(少なくとも月に1度)
①汚れを取る(ホコリをブラシで払い、専用のクリーナーを柔らかい布に付けてぬぐう。)
②磨きあげ(靴クリームを塗り、完全に乾いてから磨きあげる。まずはブラシ、次に布で磨く。)
・雨に濡れた時:すぐに水気を取る。
実際にお手入れしてみた
自分で牛革ローファーのお手入れをしてみたので、工程や使った道具をご紹介します。
革靴の手入れに必要な物
・柔らかい布
・ブラシ
・皮革用クリーナー
・皮革用クリーム
今回はロフトで買ったM.MOWBRAYのケアセットを使用しました。片手におさまるほどのコンパクトサイズです。
最低限の道具がセットになっており、かばんなど靴以外の皮製品にも使用できるので、とても便利。
お手入れした手順
①ブラシでホコリを落とす。
②布にクリーナーを付け、汚れを拭く。
③布に革クリームを付け、磨きあげる。(ブラシで磨いても◎)
一度やり方を覚えれば、難しいことはありません。
そして、こちらがお手入れ前と後の比較画像。
写真だと少し分かりにくいかもしれませんが、お手入れ後のほうがツヤが出て深い黒色に見えます。
自分で手間をかけてお手入れをすると、靴に対する愛着が増しますね。また、無心で靴を磨いているとなんだか心も落ち着きました。
そして、長く愛用したいため、シューキーパーも併せて購入。
とりあえずネットで安い物を買えばいいと思っていましたが、検索してみると意外と高くて、安くても2000円くらいの印象でした。結局、無印良品のシューキーパーが質も割とよさそうで、約2000円だったのでこちらを購入。
シューキーパーの詳しい情報はこちら↓
1日履いた後はシューキーパーでしっかりとシワ伸ばし、形崩れも予防しています。
大事にお手入れして、自分だけのローファーに育てていきたいです。
コーディネート例
大人の服装に、どうやってローファーを合わせたらいいの?
ボーイッシュなスタイルからかわいい系のスタイルまで何でも合わせやすく、コーディネートの幅はかなり広いです。また、履く季節を問わないので、毎日の頼れる一足になりますよ。
では、パンツスタイルとスカートスタイル、それぞれのコーディネートをご紹介します。
パンツスタイル
①クラシック
ローファーのクラシックな雰囲気に合わせ、シャツとスラックスの組み合わせで。
こういったクラシカルなアイテムは、文句なしでコインローファーと相性バッチリです。
伊達眼鏡なんかもかけて、とことんクラシックな雰囲気にしても。
②カジュアル
カジュアルなアイテムの組み合わせですが、お行儀のよいローファーが外しになって、意外にも相性よし。
さらに、オールホワイトなスタイルの中で、ローファーの黒色がコーデを引き締める役割を担ってくれています。
スカートスタイル
①クラシック
ジャンパースカートのインナーにタートルネックを着た定番スタイル。
このコーデだと、靴下の色は黒でも白でも、両方とも合いました。
黒靴下だと、スッキリとしてモードな雰囲気に。ローファーと靴下の一体感があるので、ショートブーツのようにも見えます。
白靴下の場合は学生のような雰囲気が出て、黒靴下に比べてかわいらしい感じになります。白色とのコントラストで黒いローファーが映えるので、ローファーをコーデの主役にしたい時はぴったりです。
もちろん、鮮やかな色の靴下を合わせて差し色にしてもいいですし、秋冬にはタイツを合わせるのもいいですね。
②フェミニン
鎖骨の出るニットとスカートの女性らしいコーディネートに、パンプス感覚でローファーを合わせてみました。
靴下は履き口の広いスニーカーソックスをチョイスし、素足でローファーを履いているみたいに見せています。
ストッキングを履けば、オフィススタイルにもいいかもしれません。
実際に履いてみた感想
よかった点
・季節やコーディネートを限定しないので、一足あると便利。
・作りがしっかりしている。
・国産で高品質なのにコスパがいい。
まずは、汎用性の高さです。シンプルでいろんなスタイルに合うのと、季節を問わないので、一足持っていると大活躍します。また、特にコインローファーは定番アイテムなので、流行に左右されることもないですし、年齢や性別も関係なくずっと愛用できます。
そして、質のよさが感じられる点。ファストファッションなど手軽に安い靴を買える時代ですが、そういった安価な靴は、どうしても見た目の安っぽさや耐久性に不安があるのは否めません。
しかし、ハルタのローファーは見た目にも質のよさが感じられるうえ、しっかり手入れすることで長く愛用することができます。
高校時代、ハルタのもっと安いモデルのローファーを履いていて、ろくに手入れもしていませんでしたが、それでもかなり長持ちしてくれました。やはり、老舗ブランドの信頼感があります。
そして何より、国産でありながら1万円前後で手に入るというのは、本当に安いですよね。
いい革靴を買おうと思えば、本来なら数万円は覚悟するところです。
ハルタのローファーなら気負わずに革靴を楽しめるので、革靴初心者さんにも向いています。
注意点:靴擦れ
買う前に知っておくべき注意点を挙げるとするなら、足になじむまで靴擦れの心配があるという点。
当たり前ではありますが、革なので最初は硬く、買ってからしばらくは靴擦れするかもしれません。
何度も履いていると、革も柔らかくなって足の形になじんできます。
そのため、買ってすぐに履いて遠出するのはやめたほうがいいでしょう。まずは近所を歩くなどして、少しずつ慣らしていくのがおすすめです。
また、初めのうちは、靴下を履く前にあらかじめ絆創膏や靴擦れ防止テープなどを足に貼っておくと安心です。
まとめ:コスパ◎な高品質ローファー
学生時代はハルタのローファーを何気なく履いていましたが、大人になって改めて履いてみて、質の高さとコスパのよさをしみじみと実感しました。
学生服だけでなく、大人の私服やオフィス服にもよく合います。
ハルタには他にも色々な種類の革靴があるし、商品によっては遊び心のあるカラーもあるので、また別のタイプにも挑戦してみたくなりました。こうやって「2足、3足…、」と手を出しやすいのも、価格が手頃なハルタだからこそですね。
皆さんも、思い出のハルタの革靴を、再び手に取ってみてはいかがでしょうか。
ネットショッピングでも、一定期間内は返品・交換が無料の場合が多いので、試着して買うことも可能ですよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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