「一生ものアラン」を編んでみた!工夫した部分や使用した毛糸について。【ホルストガーン】

ファッション
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アランセーターといえば、編み物の定番ですよね。

編み物は細々と10年ほど続けている私ですが、アランセーターはまだ編んだことがありませんでした。

ところが、「一生ものアラン」のデザインが素敵で、ついに初めて編むことに。

結果的に、私でも十分編めたし、自分の思い描いていたセーターが完成しました。

セーターだと、毛糸もそれなりに買わなければいけないし、本当に自分にも作れるのかと気になっている人もいるのではないでしょうか。

そこで今回では、毛糸の購入から、実際に作ってみた感想、自分なりに工夫した点まで、「一生ものアラン」制作の一連の流れをご紹介したいと思います。

こんな人におすすめ
  • 「一生ものアラン」の難易度が知りたい
  • 自分でアレンジできるか気になる
  • どんな毛糸を使えばいいか迷っている
タブレットで電子書籍を見ながら編み物をしている。

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一生ものアランとは?

「一生ものアラン」は、ニットのオーダー製作などをされているニット作家・保里尚美さんの著書です。

年齢や性別を問わず着られるアラン模様のセーター、カーディガン、ベストが、それぞれ5サイズずつ掲載されています。

保里尚美さんといえば、「働くセーター」が有名です。

私も初めての手編みセーターとして、働くセーターを編んだことがあります。

「働くセーター」と同じく、「一生ものアラン」もモデルさんたちの写真が素敵で、見ているだけでワクワクする一冊です。

完成した作品

早速ですが、私が編んだ「一生ものアラン」のセーターがこちらです。

一生ものアラン(手編みのアランセーター)を着用している。

前後差がないので、どちらを前にしても着られます。

セーターは、よく擦れる部分など特定の場所から消耗しやすいので、前後をローテーションすれば長く着られるのがうれしいです。

一生ものアラン(手編みのアランセーター)を着用している後ろ姿。

サイズについては、指定糸でない糸を使用したため、本どおりのサイズにはなっていません。

着丈や袖丈、リブの長さも自分で調節してあります。

また、襟は本来シングルなのですが、長く編んで折り返してダブルにしてみました。(内側はとじ針で適当にかがって留めました。)

一生ものアラン(手編みのアランセーター)の襟の部分。ダブル仕立てにしてある。

襟ぐりは少し広め。

もう少し詰めようかとも思いましたが、ここは自分で調節するのが難しかったのでそのままにしました。

一生ものアラン(手編みのアランセーター)のリブ部分。裏側から見た時、ねじり目になっている。

一目ゴム編みは、目がきれいに整わなかったので、裏目だけねじり目にしたらマシになりました。

上の画像を見ると、裏側がねじり目になっているのがお分かりいただけると思います。

使用した材料・道具

使用糸

【使用糸】

メーカー・・・HOLST GARN

種類・・・Supersoft(ウール100%)

・・・049 BLEACHED WHITE

本の指定糸はジェイミソンズのスピンドリフトなのですが、今回は費用を安く抑えるために別の糸を使いました。

私が使用した糸は、デンマークの毛糸メーカー「ホルストガーン」の、スーパーソフトというウール100%毛糸です。

メリノウールとシェットランドウールが50%ずつブレンドされているそう。

指定糸のスピンドリフトはシェットランドウールなので、雰囲気が近いかと思って選びました。

かなり細めの糸です。これを2本取りにして編みます。

ホルストガーンのスーパーソフト。色はブリーチドホワイト。

色は、「ブリーチドホワイト」という名前から、真っ白を期待していましたが、実物は黄みがかった白色でした。

ホルストガーンのスーパーソフトで編んだ編地。水通しをする前で、まだ硬そうに見える。

水通しをする前は、手触りも見た目的にも硬い感じ。

ホルストガーンのスーパーソフトで編んだ編地を水に浸けたところ。毛糸が膨らみ、水は黒っぽく濁っている。

洗うと、かなり水が黒っぽくなりました。

油分が多いみたいなので、しっかりめに洗ったほうがよさそう。

ホルストガーンのスーパーソフトで編んだセーターを水通しして完成したもの。ふんわりとした質感になっている。

洗い上がりは、毛糸がふっくらとして、手触りも柔らかくなります。

「スーパーソフト」というネーミングのとおり、ウール100%にしては柔らかく、チクチク感ほぼなし。

スピンドリフトだとどうしてもチクチク感があるので、それが苦手な方にはホルストガーンのスーパーソフトはいいかもしれません。

ただ、やはりスピンドリフトとは見た目の風合いも違い、スピンドリフトがギッシリとモチッとした感じなら、スーパーソフトはふんわりという感じです。

ジェイミソンズのスピンドリフトで編んだセーター。みっちりと目が詰まっている。
ジェイミソンズのスピンドリフトで編んだセーター。

どちらも良さはありますが、やっぱりスピンドリフトの風合いは独特で、さすが編み物好きな人たちに愛される毛糸なだけあるなと改めて思いました。

ちなみに、ホルストガーンの毛糸で代替する場合に一つ注意すべき点があります。

それは、スピンドリフトとは糸の太さが違うということ。

スピンドリフトを使ったレシピに沿って作ると、作品が小さくなったり目がスカスカになってしまいます。

使う針を細くしたり、サイズを大きくしたりするなど、自分で調節しなければなりません。

実際私も、一応ゲージを調整しましたが、結局サイズが計算通りにいかず、何度か編み直ししました。

ミサト
ミサト

初心者のなら、やはり指定糸が安心ですね。

ホルストガーンの購入方法について

私は、ホルストガーンの公式サイトより個人輸入で購入しました。

1週間程度で届いたので、海外発送にしてはかなり速かったと思います。

ホルストガーンから個人輸入した毛糸の段ボール。

大きい500g巻きでセーター1着分できる計算でしたが、念のため予備で50g巻きも1つ追加。(青色は別の作品用に…。)

ホルストガーンのスーパーソフトのコーン巻きつと50グラム巻き2つ。色はブリーチドホワイトとコバルト。
ホルストガーンで注文した時のスマホ画面。スーパーソフトの50グラム巻きが1つ3.26ドル、500グラムのコーン巻きが27.98ドル、送料が13.12ドルとなっている。

価格はその時のレートによりますが、この時はセーター1着分が5000円程度だなと思った記憶があります。

スピンドリフトだと1万円を超えてしまいますが、半額くらいになりました。

ホルストガーンのスーパーソフトのコーン巻きの重さを測ったところ。公式では500グラムだが、実際は545グラムだった。

ちなみに、500g巻きの重さを測ったら、545gありました。

結局、予備用の毛糸は使用せず、この大きなコーン巻き1つでセーター1着が編めました。

毛糸を個人輸入するのは初めてで、少し不安でしたが、特に問題なくスムーズに買えて一安心。

ホルストガーンは、日本から購入している人も結構見かけるので、比較的安心してお買い物しやすいのではないかと思います。

ミサト
ミサト

梱包も丁寧にされていました。

使用した道具

「一生ものアラン」の誌上では、6号輪針がメインに使用されています。

しかし、今回私は指定糸より細い糸を使用したため、基本的に4号輪針で編みました。

それでも、少し隙間のあるふんわりとした仕上がりになったので、もっと目の詰まった感じにするなら3号でもよかったかもしれません。

持っているクロバーの輪針セットでは4号が一番細いので、今回は4号で良しとしました。

クロバーの付け替え輪針セット。

やはり、セーターを編む時は付け替え輪針のほうが、途中で試着したりコードの長さを変えたりできて便利です。

ゴム編み部分は、ちょうどいい2~3号の針を持っておらず、靴下編み用に持っていた1号の輪針で代用。(誌上ではゴム編みは4~5号)

addiのソックロケッツ1号。

コードの長さが80cmなので、マジックループで編みました。

その他には、編みだし糸と、それを鎖編みに編むためのかぎ針が必要です。

タコ糸と5号・7号のかぎ針。

私はタコ糸で代用しました。編みだし糸を買えばいいのですが、なんだかんだタコ糸でできてしまいました。

なわあみ針は、3目の交差には使いました。

2目以下の交差については、なわあみ針を使わない編み方のほうがサクサク進むことに気付き、すぐに使うのをやめました。

とじ針と目数リング。

もちろん、とじ針や目数リングも使用します。

ミサト
ミサト

編み始める前に、必要な道具がそろっているかチェック!

実際に作ってみた感想

以前編んだ「働くセーター」はトップダウンだったのですが、「一生ものアラン」はボトムアップです。

身頃の下側から編み進めていくことになります。

「一生ものアラン」を編んでいる途中のところ。裾のほうから編み始めている。

とじはぎがないのは魅力ではありますが、その分、サイズ調整が難しかったです。

身頃の幅や長さの調節をしたい時は、せっかく編んだ袖も全部ほどいて最初からやり直すしかなく、結局3回くらい最初から編み直しました。

ゴム編みの段数で着丈の微調節はできますが、リブが長すぎても変なので限度があります。

途中で試着したり、手持ちのセーターと比較したり、こまめにサイズ確認しながら編んだつもりでしたが、身頃だけの状態だとなかなかイメージがしづらいようです。

あと、ホルストガーンのスーパーソフトは濡らすとで縮みやすいとのレビューを見て少し大きめに作ったのですが、水通しをしたら逆にさらに大きくなってしまいました…!

糸はほぼ縮まなかったし、アラン模様の交差のところでもたついていた糸が整い、結果的に編地が長くなったようです。

ミサト
ミサト

編み方によって、水通し後のサイズの変わり方が異なるというのは新しい学びでした。

とはいえ、逆に言えば、難しかったのはそこだけです。

サイズ調整については、私が指定糸と太さの違う糸に変えて、勝手に1人で苦戦していただけなので…(笑)。

セーターの編み方自体は難しくなく、本をじっくり見ながら、順調に編み進めることができました。

アラン模様なので少し時間はかかりますが、その分編むのも楽しいです。

あと、表編みに比べて、何段編んだのか数えやすいですね。

模様も個人的に好きな模様ばかりなので、どんどん編み上がっていくのがうれしかったです。

一生ものアラン(手編みのアランセーター)を着用している。

最初は、アラン模様でセーターを編みきれるか不安だったものの、始めてみると意外とあっという間にできました。

また、編み直したのも含めて、かなりたくさんアラン模様を編んだので、アラン模様がだいぶ上達したと思います。

ミサト
ミサト

なわあみ針を使わない編み方にも慣れました。

まとめ:アランセーターを自分で作れる喜びは大きい!

編み方は難しくないのに、おしゃれ着として外に着ていけるアランセーターができあがりました。

編み物の定番でもあるアランセーターを、自分の手で作れる喜びはとても大きいです。

セーター編みの初心者でも、なわ編みとゴム編み止めができれば、挑戦できると思います。

タブレットで電子書籍を見ながら編み物をしている。

電子書籍だと、ページを開きっぱなしにしながら作業がしやすいのでおすすめです。

字が小さいところは画面を拡大できるし、メモやマーカーも書き込めるものが多いです。

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